現代の絞り模様とは
有松鳴海絞りを見に行って感じたのは、すごいものを作れる可能性をもったところだということ、それに引き換え、現在作られているもの、売られているものに魅力的なものはないなぁということでした。

伝統工芸というものは、昔は日本の暮らしの中に生きていて、生活の道具として常に発展していました。しかし、時代が変わり、人々の生活からいったん離れてしまうと、それらは得てして不要なもの、的の外れたもの等になることが多いと思います。これは日本の多くの伝統産業が抱えている問題なのではないでしょうか。

絞りの魅力は絞ることによって独特のにじみや濃淡、そして自然に生まれてくる模様で人の心の奥底にある原初的なものに訴えかけてくる強い強い力だと思います。単純であればあるほど、それは際立つのです。

今回デザインをするときに考えたのは、複雑さが絞りの価値であり特徴のように思われているので、僕の感じている時代の空気みたいなものを素直に出した、シンプルなものへと表現を変えてみようということでした。それはより単純化することでもあり、大胆さを出すことでもあります。その考え方で絞りの特徴をうまく出すことが出来れば、第一歩としては成功なのではないかと考えました。

ことばを変えて言えば、出来るだけデザインすることはやめて、絞りの持っている力を素直な形で引き出すことが出来ればと願ってやっています。

SOU・SOU 脇阪克二

テキスタイル
2006.10.27|09:32テキスタイルcomments(0)trackbacks(0)
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