山口善照さん
11月の展示会では、会場の真ん中のSOU・SOUブースに、何十枚もの(いや、あるいは百枚くらいあったかも知れません)、色とりどりのたくさんの手ぬぐいが天井から吊り下げられ、それはまるでアートといっていいような展示でした。

これらの手ぬぐいは、今回のプロジェクトに参加している十数社の方々が個性いっぱいに絞って染めてくれたもの。
この中に、今までに見たことのない、また絞りに見えない「これは一体どうやって染めてるの?」というような作品がありました。それはすごく新鮮で色合いや模様もとびきり素敵でした。興味津々で作り手の方にお話を聞いてみました。

山口善照さん。括り部門の伝統工芸士でもあります。その手ぬぐいは、鹿の子絞りなどで使う下絵の青花を利用したとのことでした。本当は水洗いの時に消えなくてはいけない運命の青花を、わざと模様として残したアイデアに脱帽です。とてもユニークなこの手法に、従来の絞りも重ね合わせて、なんとも不思議な絞り染めになっていたのです。

山口善照さん


真ん中の写真は、山口さんご自身の山雅商店ブース。熟考の末に今回の自分のテーマは「多色の絞り」だというところへ行き着いて、山口さんがデザインし、自分で絞り、そして染める。ほぼ100%お一人で作られた絞りの浴衣です。可愛らしさと大人っぽさが相まって、とにかく素敵。ぴかぴか輝いている浴衣でした。

「ただの職人ですから」なんて言いながらも、どこかエレガントな雰囲気の山口さん。愛用のかばんは、裏地が絞り。表地の茶の生地は柿渋を何度か重ねて使っているものだそうですよ。お洒落!

2007.01.17|19:19ものづくり人comments(0)trackbacks(0)
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